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下半身に不調があるなら、tib-fibのケアも!

執筆者の写真: trefle osteotrefle osteo

下半身、特に股関節~足までに不調があると

それによって脚の動きにも影響して

tib-fib(脛腓関節)の動きが

悪くなっていることがあります。


脛腓関節は、股関節や膝関節のような

一般的な関節のように大きな

関節運動はありませんが

脚を円滑に動かすうえで大切な関節の1つです。


そこで今回は

脛腓関節やそれに対するOMTについて紹介します。



tib-fib(脛腓関節)って?

脛腓関節(tibio-fibular joint)とは

下腿部(膝関節~足関節)に平行にある

脛骨と腓骨によって構成されている関節で

膝の近く(近位脛腓関節)と

足首の近く(遠位脛腓関節)の2か所があります。


tib-fib
上:近位脛腓関節 下:遠位脛腓関節

膝関節の曲げ伸ばしの際には

大腿骨と脛骨の関係上

脛骨が捻る動き(内旋・外旋)をするので

主に、近位脛腓関節の動きが悪いと

膝関節の動きにも悪影響を与えてしまいます。


そして、足関節は脛骨と腓骨、距骨の

3つの骨で構成されていて

この関節は曲げ伸ばし(背屈・底屈)だけでなく

内外転や回内外などのいくつもの動きをするので

主に、遠位脛腓関節の動きが悪いと

足首の動きにも悪影響を与えてしまいます。


とはいえ、近位脛腓関節も遠位脛腓関節も

同じ2つの骨で構成されている関節なので

近位・遠位脛腓関節の両方とも

膝関節と足関節に影響します。



特にこんな人は要チェック!

脛腓関節は主に膝や足首の動きに

関係する関節なので

裏を返すと、膝や足首に問題があると

影響を受けてしまいます。


例えば、足関節捻挫などの

足首周辺のケガをした後

固定の有無に関わらず

安静のために動きが制限されたり

痛みを避けるために無意識的に制限したりします。


そうすることで、

脛腓関節の動きも制限されてしまうので

ケガが治って足首を自由に動かせるようになっても

この関節の動きが改善されずに

動きに違和感があったり

不調を起こしてしまうことがあります。


また、O脚やX脚のように

膝関節の位置関係がズレてしまっている場合

姿勢の変化などで膝関節や足関節への

体重のかかり方が変わっている場合には

脛腓関節の動きが悪くなっていることがあります。



OMTでどう施術する?

脛腓関節をターゲットにOMTで施術するときは

主にMET、Articulation、HVLAが使われます。


どのやり方でも

HVLAをするときと同じポジションで行いますが

Articulationは単純に脛腓関節を掴み

グライディングさせることもあります。


ただし、HVLAと同じポジションで行う場合は

近位、遠位脛腓関節問わずに

膝関節と足関節の動きが必要なので

それらの関節の状態が良くない時は

まずはそちらから改善することが大切です。


また、BLTを用いた方法もありますが

前後にスライドさせるくらいしか

他動的に動きを生み出すことは難しいので

あまり適していないでしょう。



最後に

脚、特に膝関節や足関節に不調があると

それらの関節だけに目が向きがちですが

その近くにある他のものが影響していることもあり

脛腓関節はそのうちの1つです。


もちろん、不調が出ている部分のケアも大切ですが

その周辺のケアをすることで

改善を促進してくれるので

脚に不調がある時には脛腓関節も確認してみてください。

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