寒い所にいると、指や足先が白く冷たくなる?それ、レイノー症候群かも!?
- trefle osteo
- 7月1日
- 読了時間: 3分
寒い季節や冷房の効きすぎた屋内では
手先や足先の冷えが気になる方も
少なくないと思いますが
冷えだけではなく手足の血色が引き
青白くなり痛みを感じる場合は
“レイノー症候群”になっているかもしれません。
そこで今回は
レイノー症候群について紹介します。
レイノー症候群って?
レイノー症候群(Raynaud's syndrome)とは
血管の異常収縮によって
血液が供給が極端に少なくなることで
手足の指が白く(蒼白)冷たくなり
痛みを生じます。
発症の原因はまだわかっていませんが
寒さやストレスなど
血管の収縮が起こる要因となるものが
きっかけとなって発作を起こします。
多くの場合は発作を起こすと
血流が低下することで見た目が白くなり
血流低下に伴い低酸素状態になることで青紫になり
血流が再開すると赤くなり元に戻ります。
※白(蒼白) ⇒ 青紫 ⇒ 赤
また、虚血状態・酸欠状態・血流再開に伴い
ジンジンしたり刺さるような痛みを感じるなど
強い痛みを生じます。
発作の頻度や長さには個人差があり
症状が落ち着くまでに数分~数時間かかります。
どんな人に起こりやすい?
レイノー症候群は
主に2つのタイプに分けられていて
特発的に起こる原発性のものと
持病など何かしらの身体の状態が起因して起こる
二次性のものがあります。
原発性のレイノー症候群の場合は
30歳未満の若い年齢で発症することが多く
男性に比べて女性に起こりやすく
家族歴があることが多いです。
また、チェーンソーのように
振動の強い道具を頻繁に使う人や
低温環境下で作業をすることが多い人に
起こりやすいともいわれています。
二次性のレイノー症候群の場合は
何かしらの持病や健康状態が起因していて
原発性に比べると発症年齢は高めです。
起因となるものには
全身性エリテマトーデスや全身性強皮症のように
血管の柔軟を低下させてしまうものや
甲状腺疾患のように
自律神経の働きに異常をきたしてしまうもの、
胸郭出口症候群のように
血管を圧迫してしまうものまでさまざまです。
また、血管の収縮を起こす薬を服用していたり
喫煙の習慣がある人にも起こりやすくなります。
避けた方がいいことは?
レイノー症候群が疑われる場合には
血管を収縮してしまうことは
できるだけ避けるようにしましょう。
血管収縮を引き起こす寒さやストレスは
レイノー症候群の発作のきっかけになるので
なるべく暖かい所で過ごしたり
ストレスを溜め込まないようにしましょう。
また、たばこやコーヒーに含まれる
ニコチンやカフェインも血管収縮作用があるので
禁煙をしたりコーヒーを飲む頻度を
少なくした方がいいでしょう。
服用している薬が関係している場合は
主治医に相談をして
必要に応じて代替えをしてもらいましょう。
筋力低下や運動不足がある場合には
筋力の改善や運動によって
血液循環を促進することができるので
生活習慣に取り入れてみてください。
また、運動はストレス軽減効果もあるので
日々の生活でストレスを溜め込みやすい方には
ストレス発散方法としてもおすすめです。
最後に
レイノー症候群の発症率/罹患率は
3~5%と高くはありませんが
発作を繰り返すことで
指の潰瘍やガングリオンを
引き起こしてしまうことがあります。
レイノー症候群が疑われる場合には
まずはかかりつけ医などに診てもらい
適切な処置・治療を受けるようにしましょう。
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