芸能人など
人前に出る仕事をしている方が
「実はパニック障害です/でした。」
というカミングアウトをすることを
たまに見かけたりしますよね。
言葉は知ってしても
どういうものかはよくわからないという方も
少なくないのではないでしょうか。
今回は
そんなパニック障害について紹介します。
パニック障害って?
パニック障害とは
極度の不安によって”パニック状態”になることで
動悸や息切れなどの
さまざまな身体的な症状を引き起こす
精神疾患の1つです。
また、このパニック障害によるパニック状態は
目の前で不安を感じることが起こったり
何かが現れたりというような
目立ったきっかけがなく突然起こります。
パニック障害と診断される基準は
複数回の予想外に(目立ったきっかけもなく)
パニック状態に陥ったことがあることを前提に
いくつかの項目があります。

そしてパニック障害の特徴として
基本的に発作が始まってから10分以内に
症状のピークを迎えます。
また、パニック障害の症状/状態は
その他の精神疾患(うつ病や社会恐怖症など)の
診断基準も満たしているため
パニック障害を抱える人は
少なくとも1つは別の精神疾患を
抱えているとも言われています。
パニック障害を抱える人の脳では
特徴的な不規則性の構造
(感情の処理の際の脳の働き方の変化)が
みられることから
遺伝的要因と環境的要因の
2つの相互関係によるものだと言われています。
パニック障害の対策は?
パニック障害と診断された場合
基本的に薬を処方してもらい
脳の働きを落ち着かせることで
発作を抑えたり軽減したりします。
また、生活スタイルを改善することで
発作の要因となり得るものを
できるだけ減らしていくことも大切です。
例えば、パニック障害の場合
カフェインに対して敏感に
反応している可能性があるため
できるだけカフェイン摂取を
少なくすることが勧められています。
その他にも、喫煙を控えたり
睡眠の質や量を改善することで
不安感の軽減にもなります。
目立ったきっかけのない
パニック障害の発作は
「また発作が起こるかもしれない」
「次、発作が起こったらどうなるんだろう…」
というような漠然とした不安が
要因の1つでもあるため
睡眠中に一番眠りが浅くなるタイミング
(明け方のレム睡眠時)に
引き起こることもあります。
そのため、その不安感を
少しでも軽減させること大切です。
また、20分間の適切な運動
(ウォーキングやジョギング、ヨガなど)を
週に3回行うことで不安感の軽減がみられ
パニック障害に効果的で経済的な
治療方法ともいわれています。
オステオパシーにできることは?
パニック障害に対しての
特別なテクニックや治療方法は
オステオパシーにはありません。
ですが、OMTである
自律神経に働きかけるテクニックや
頭部や仙骨部分に働きかけるテクニックなどで
自律神経の乱れを改善したり
頭部を含む全身の循環を改善することで
心身をリラックスさせて
”不安から遠い状態”にします。
その他にも
運動や睡眠の質の改善などの
アドバイスやサポートによって
発作の起こりにくい
身体づくりをお手伝いします。
最後に
なんの前兆もなく起こる
パニック障害の発作は
まだ起こってもいない
いつ起こるかも、起こらないかもしれない
次の発作への不安や恐怖で
日々ストレスを感じたり
その”次の発作”の要因にもなってしまいます。
精神科医による適切な治療はもちろん
生活改善なども取り入れて
できるだけ発作の起こらない
身体づくりをしましょう。
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