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触り心地

執筆者の写真: trefle osteotrefle osteo

服やタオルなど

直接肌に触れるものを選ぶとき

ふわふわしていたりさらさらしていたり

触り心地のいいものを選びますよね。


今回はその”触り心地”と自律神経の働きに

どのような関係があるのか紹介していきます。




触れる身体の場所によって感じ方が変わる⁉

基本的に触り心地を確認するときは

手のひらを使いますよね。


ですが、手のひらや足の裏のように

体毛が全く生えない場所(元々毛穴がない場所)は

体毛の生える場所(毛穴がある場所)と比べると

触り心地のいいものに触れても

幸福感は得られにくいと言われています。


その理由は皮膚の厚みの違いにあります。


体毛の生えていない皮膚は

体毛の生えている皮膚と比べて

少し厚みがあるため

感覚の反応が少し鈍くなっています。


ただし、手のひらの場合

触れたものを識別する神経が多く存在しているので

より多くの感触を感じることができます。


また、同じ体毛の生えている皮膚でも

腕や脚などよりも頬(顔)の方が

触れたものによる幸福感や不快感が顕著に表れます


触り心地

それは顔(特に唇)の皮膚感覚を処理する

脳の範囲がとても広いため

より肌で感じた情報を処理することができるからだと

言われています。


また、自分の身体に自分自身で触れるよりも

家族や恋人、友達など

自分が親しみを感じている人に

触れてもらう方が幸福感が高くなります


何かに触れる時に自分から触れようとするときには

その触れたものの感触や素材などの

情報を得ることには敏感になりますが

反対に幸福を感じにくくなります。


例えば、自分で自分のことをくすぐっても

誰かにくすぐられた時と比べると

あまりくすぐりを感じなくなるのも

これと同じ原理で起こります。


そのため

触れる身体の場所や

受動的に触れることなどを考慮すると

より幸福感やリラックス感を得やすくなります。



大切なのは触り心地だけじゃない?

触り心地が滑らかなものに触れることで

幸福を感じることが多く

逆に、ざらざらしているものを触れることで

不快に感じることが多いですよね。


ですが、滑らかな触り心地・素材のものに対して

アレルギーがあったり

それに触れたことで何か良くない記憶があった場合には

一般的に幸福を感じやすいものに触れることを

不快に感じることもあります。


また、ざらざらしたものなど触り心地の良くないものでも

日常の生活や仕事などで

よく使っているものに近い触り心地のものに対しては

それに触れた時の不快感は少なくなります


例えば、触り心地としては

ざらざらしていているスポンジも

食器を洗ったり掃除をするときなど

日常の生活で触れることが多い素材なので

触れた際の不快感が少ない方が多いです。


そのため、「何に触れた時に自分がどう感じるのか」を

しっかり自分のことを知ることが

とても大切になってきます。


さらに、同じ触り心地のものでも

触れた身体の部分の肌が乾燥していると

触れた時に滑らかさや幸福感・リラックス感を感じにくくなり

逆に、保湿されている状態の肌は

それらをより感じれるようになり

幸福感・リラックス感は高まると言われています。



痛み刺激は身体を緊張状態に⁉

リラックスしている時や寝ている時などに

痛みを感じて一気にリラックス感が抜けたり

目が覚めて覚醒したことはありませんか?


”痛み”は生き物にとっては

ケガや死を連想させる感覚で

危険であることを察知するために大切な感覚です。


そして”痛み”を伝える神経は

自律神経の細胞から派生していて

痛み信号は交感神経に強く反映されます


それによって

交感神経が活発な状態になり

心拍数が上昇したり血管が収縮したり

意識が覚醒したりします。


そのため、リラックスしている時や寝ている時には

体勢・姿勢によって痛みが生じることを防いだり

棘などの痛みを引き起こしてしまう可能性があるものを

そばに置かないようにするなどして

急な交感神経の活発化が起こらないようにすると

より良いリラックスタイムを過ごすことができます。



最後に

一般的に幸福感・リラックス感を得やすいと言われている

滑らかな触り心地やふわふわ・さらさらした素材も

その人の体質や記憶などによっては

不快に感じることもあります。


自分がどのようなものに触れている時に

落ち着きを感じたりリラックスできるかを重視して

それらをリラックスタイムに取り入れることで

より心安らぐ時間を過ごしてみてください。

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