肘に不調があるなら、肩と手首に注目!
- trefle osteo
- 6月3日
- 読了時間: 3分
肘と言えば、テニス肘や野球肘など
スポーツによる不調が多いイメージを
持っている方も多いと思いますが
スポーツをしていない人でも
肘に痛みや違和感を感じたり
動きが悪くなっている方は少ないありません。
そして、肘に不調がある時は
肩や手首から影響を受けていることが多いって
知っていましたか?
そこで今回は
肘の不調×肩・手首の状態について紹介します。
ポイントは肘周辺の筋肉!
肘は“肘関節”とも言われますが
実は1つの関節を指しているのではなく
3つの関節を総称してそう呼んでいます。
肘関節には、腕尺関節と腕橈関節、
近位橈尺関節の3つがあり
それぞれ関節の形状も動き方も異なります。
そしてそれらの関節を動かすために
肘の周辺には多くの筋肉がついていて
そのほとんどが肩や手首を跨いでいます。
そのため、肩や手首の使いすぎなどにより
筋肉に疲労やダメージが蓄積することで
肘に痛みや違和感などの不調が現れることがあります。
肘のスポーツ障害で有名な
テニス肘やゴルフ肘は
手首を動かす筋肉の使いすぎにより
肘にある筋肉の付着部で炎症が起こるものなので
肘関節以外のところの問題が起因する代表的な例です。
このような場合は
肘周辺だけのケアでは不十分なため
肩や手首も同時にケアをする必要があります。
肘の不調で、肩と手首に負担が!
肩や手首が肘の不調を
引き起こすことがあるのであれば
もちろんその反対も起こり得ます。
ただ、この場合は
先ほどのように肘の使いすぎによる
筋肉の疲労・ダメージの蓄積というよりは
肘の動きが悪くなってしまうことで
肩や手首の代償運動による負担が
大きくなってしまい、長期化することで
肩や手首に不調が出るリスクが高くなります。
肘は曲げ伸ばし(屈伸)だけでなく
手のひらを反す動き(回内外)もしているため
肘の動きが低下してしまうことで
腕が曲げ伸ばししにくいことに加えて
手首の動きにも影響が出るので
肩から手にかけての腕全体的に
不調が起こってしまいます。
そのため、肩や手首に不調が出た時に
実は「肘の状態の方が良くない」ということも
少なくありません。
どんな人が肘に不調が起こりやすい?
肘に不調が起こりやすい人の特徴としては
「肘に負担がかかる動きの頻度が高い人」です。
肘に負担がかかる動きには
重たい物の持ち運びや
野球やテニスなど腕の速いスイングを
頻繁にするスポーツなどが挙げられます。
また、小さい子供がいる家庭では
頻繁に抱っこをしたり
抱っこをした状態で作業をすることも多いので
腕全体に負担がかかってしまい
肘にも不調が出やすくなります。
そして、肘周辺の筋肉は
特に手首を動かす筋肉が多いので
手首を酷使するような作業をしていたり
パソコン作業を頻繁にしている人も
肘の不調が起こしやすくなります。
※パソコン作業中は手首を常に反らしている状態
そのため、ちょっとした隙間時間に
肩や手首の簡単なストレッチを
取り入れることでリスクを軽減することができます。
最後に
日常生活で腕の動きを意識することは少ないですが
ドアの開け閉めや物を持つ時などの何気ない動作は
肩と肘、手首がうまく連動することで
“意識する必要がない”状態で動かすことができます。
痛みや動かしづらさなど
不調が出てしまうと改善するまでに
時間がかかってしまうことも多く
肘の不調は腕全体に影響してしまうので
日々の簡単なケアでできるだけ
リスクを下げるようにしてみてください。
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