指の曲げ伸ばしで “カクンッ” となるのは、手の腱鞘炎「ばね指」かも
- trefle osteo

- 7月22日
- 読了時間: 3分
手は身体の中でも
日常の中で使っていないことの方が少ないですが
手に疲れやコリ・ハリなどを
感じている人はあまり多くはありません。
そのため、知らず知らずのうちに
疲労が蓄積してしまい
気づいた時にはすでに「手に不調が…」
なんてことも多いです。
そこで今回は、手の使いすぎで起こる
手の腱鞘炎「ばね指」について紹介します。
ばね指って?
ばね指を引き起こす屈筋腱腱鞘炎は
指を曲げる筋肉の腱(屈筋腱)を覆っている
腱鞘が炎症起こした状態です。
腱鞘炎を起こすと、炎症に伴って
手のひらの指の付け根あたりに痛みが出たり
手/指の動かしづらさ(こわばり)が生じます。
また、炎症が繰り返すことで腱鞘が腫れて
コブのようなものができると
指を曲げ伸ばしするときに
それがわずかに移動することで
ばねのように指が跳ねる動き(弾発現象)が起こるので
この現象をばね指といいます。
手の屈筋腱腱鞘炎は
屈筋の使いすぎによって起こりやすいので
強い握力を必要とする作業をする人や
手を酷使する人は注意が必要です。
また、手を使いすぎていなくても
関節リウマチや細菌感染などにより
腱鞘炎を引き起こすこともあります。
どうやって予防したらいい?
ばね指は腱鞘炎がもととなるので
まずは腱鞘炎にならないようにすることが大切です。
手や指を動かす筋肉は
肘周辺から付いているものもあり
いくつもの筋肉をちゃんと同時に使えることで
負担の限られた場所への集中を
避けることができるので
手から肘にかけてを
マッサージやストレッチなどで
しっかりとケアするようにしましょう。
また、使いすぎた時や
作業後に手に痛みや熱さなどを感じたら
アイシングをすることで
過度な炎症を防ぐことができます。
ただ、しっかりとケアをしていても
備わっている筋力以上に使ってしまえば
その分、腱鞘炎のリスクが高くなってしまうので
手から肘にかけての筋肉の
トレーニングも予防の1つになります。
ばね指になったどうする?
腱鞘炎やばね指になってしまった場合は
まずは使う頻度を減らすなどして
できるだけ安静にすることが大切です。
痛みなどの症状が強い場合には
抗炎症薬やステロイド剤の注入などで
過度な炎症を抑えて
症状が悪化しないようにします。
また、マッサージやストレッチも
改善のサポートになりますが
やりすぎると悪化させてしまうこともあるので
頻度や強度などには注意しましょう。
これらの保存療法で
改善が見られない場合には
外科的処置が施されることもあります。
ただし、腱鞘炎には
使いすぎによるものだけでなく
関節リウマチや細菌感染などの
健康状態の影響で起こるものもあり
原因によって処置方法が異なるので
まずは整形外科やかかりつけ医に相談をして
詳しく診てもらうようにしましょう。
最後に
「手が商売道具」という人でなくても
特に利き手が使えなくなると
一気に生活に支障が出てしまうほど
手の使用頻度は日常の中でとても多いです。
日頃からケアをしたり
「おかしいな」と思ったら
すぐに診てもらうようにするなどして
しっかり予防するようにしましょう。



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