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ピッチャーの指先が白い!?指の血流低下は手の筋肉が原因かも!

野球のスポーツ障害(ケガ)というと

筋肉や腱を傷めたり

関節を故障するなどのものを

耳にすることが多いですが

手の筋肉が原因で指への血流が

低下してしまうことがあるんです。


そこで今回は、野球(特にピッチャー)に起こる

虫様筋管症候群について紹介します。



どうして指への血流が低下するの?

手には、5本の指を動かす筋肉と

手首を動かす筋肉の一部があり

その間を縫うように神経や血管が通っています。


その中でも、虫様筋とよばれる筋肉は

手にある主要血管である2つの動脈

(浅・深掌動脈弓)の近くに位置しているので

この筋肉が大きくなることで

血管を圧迫してしまい

指への血流を低下させてしまうことがあります。


この筋肉は

指の付け根(MP関節)で曲げる働きと

指(IP関節)を伸ばす働きがあり

投球でボールにスピンをかける時によく使われるため

野球のピッチャーで見られる割合が

多いと言われています。



虫様筋管症候群になるとどうなる?

虫様筋管症候群になると

圧迫されている血管・神経の範囲に

さまざまなサインが出ます。


血管が圧迫されている場合には

血流が低下してしまうので

血色がなくなり(真っ白になる)

熱(体温)が運ばれなくなるので冷たくなり

寒い環境下や冷たいものに触れることで

これらの症状が顕著になり

強い痛みを伴います。


また、酸素や栄養素の供給も減少するので

長期間放置することで

ケガ/傷が治りにくくなったり

爪が変形を起こしてしまうこともあります。


神経が圧迫されている場合は

しぴれ感覚異常(触れた感覚が鈍い)、

手/指の動かしづらさなどが起こります。



予防・改善はどうする?

予防と改善では

手のマッサージやストレッチなどのケアや

投球頻度の調整が大切です。


特に投球数の多い日や

投球後に手に熱を感じる時には

まずはアイシングをして

過度な炎症を避けることも予防になります。


また、指や手に

血流低下の疑いはある場合には

寒い環境を避けたり

たばこやコーヒーを控えるなど

なるべく血流を維持できるようにしましょう。


これらで効果が出なかったり

状態が悪化していく場合には

外科的処置が必要となることもあります。



最後に

投球動作によるケガは

肩や肘によるものが多い印象ですが

ボールを握るのは手/指なので

知らず知らずに酷使してしまっています。


マッサージなどのケアで予防しながら

状態が良くないと思った時には

整形外科で診てもらい

正しい状態を把握するようにしましょう。

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