熱中症対策に!火照った身体を冷やすなら、手も忘れずに!?
- trefle osteo

- 7月8日
- 読了時間: 3分
年々暑さが増しているように感じる夏は
誰しもが熱中症と隣り合わせな季節です。
特に、アウトドアでの作業や運動は
そのリスクをグンと上げてしまうので
熱中症対策は必須条件ですよね。
そして、火照った身体を冷ます時
首や脇など大きな血管が通る所を
ターゲットとしている方も多いと思いますが
実は手も効果的だって知ってますか?
そこで今回は
身体を冷ます時に取り入れてほしい
手の冷まし方を紹介します。
どうして手を冷ますと熱中症予防に?
そもそも体内の熱(体温)は
血液によって全身に運ばれているので
熱中症など過度に体温が高くなった時には
首や脇、股関節などの身体の中でも
大きな血管が通っている部分を冷やすことで
できるだけ早く全身を冷まそうとします。
手のひらには
そういった大きな血管は通っていませんが
細かい血管(毛細血管)が張り巡らされ
動静脈の吻合部分でもあるので
熱の伝達に適していると言われています。
この構造は、毛が生えていない
もしくは少量しか生えない場所でみられるので
手のひらだけでなく
足の裏や顔の一部(頬など)も同様に
熱を伝えやすい場所になります。
ただ、足の裏や顔は
靴を履いていたり、お化粧をしていたりと
直接冷やすには手間がかかったり
抵抗があったりすると思うので
手のひらが一番おすすめです。
どうやって冷ませばいいの?
手のひらを冷ます時には
15℃前後の冷水に約20分浸けるのが
一番効果的だと言われています。
身体が火照っていると
氷などを使った冷たい水の方が
良いと思うかもしれませんが
極端に冷たい水では逆に
血管を狭くしてしまうので
血液が流れる量が少なくなってしまいますし
心臓や血管/血液に持病を抱えていたり
高血圧などを注意されている人にとっては
危険な行為となってしまうこともあります。
また、極端に冷たい水には
長く浸けることができないので
手が冷たくなるだけで
身体までは冷ますことができません。
そのため、両手が浸かるほどの
桶やバケツなどに水を入れ
15℃前後に調節したところに
手首まで手を浸けて
ゆっくりと冷ますようにしましょう。
ここには注意!
この方法はあくまで熱中症の予防です。
すでに熱中症が疑われる場合は
より急速に全身を冷ます必要があるので
首や脇、股関節などの大きな血管が通る場所を
冷やすことを優先して
可能であれば水風呂に全身を浸けましょう。
また、熱中症まではいかずとも
高温化での運動などで
体温がかなり高くなっている場合には
手のひらだけでなく
首や脇なども同時に冷やすようにしましょう。
最後に
一度高くなってしまった体温(深部温度)は
氷水などで早急に冷ましても
1分間に約0.35℃程度しか下げることができません。
そのため、夏の屋外や高温化での活動の際には
こまめに身体をクールダウンさせて
体温の極端な上昇を抑えたり
水分や電解質などをしっかり補給して
身体の冷却システム(発汗など)が
正常に機能できるようにして
熱中症を予防するようにしましょう。


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