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肩の動きの改善には、MET×PRがおすすめ!

更新日:5月30日

肩関節は構造的にとても不安定で

かつ日常的にも運動の多い関節なので

周辺の筋肉は疲労を蓄積しやすく

筋肉の柔軟や筋力バランスが崩れることで

関節の位置関係が変化してしまったり

不安定性が高くなってしまうことで

動きに制限がかかったり

運動時に痛みや違和感を生じやすくなります。


そこで今回は

肩の動きの改善を促すMETとPRについて紹介します。




METとPRって?

MET (Muscle Energy technique) と

PR (Positional Release) はともに

筋肉のハリ・コリを和らげるテクニック

筋肉の柔軟低下によって

関節運動に制限がかかっていた場合は

これらを使うことでその制限の緩和を図ります。


この2つの大きな違いは

METは施術を受けている人に

“力を入れる↔力を抜く”を繰り返してもらう

能動的な施術方法で

PRはあくまで施術者が身体を動かす

受動的な施術方法です。


そのため、METは施術中に

意思疎通が難しい(寝ている、幼い子供など)場合は

使うことができないので、PRと比べると

使える場面が少しだけ限られてしまいます。



どうして肩にはMETとPRがおすすめなの?

肩はその他の関節と比べて

関節可動域が広い、すなわち不安定な関節なので

その分、筋肉によって関節の安定性を高めています。


そのため、肩の動きが

筋肉の柔軟に影響されていることが多く

それを改善することで肩の動きも改善されたり

また、筋肉の状態が直接的に関係していなくても

筋肉を緩めることで状態が緩和することもあります。


METとPRはOMT

(Osteopathic manipulative treatment/technique)

の中でも筋肉にアプローチをかけるものなので

肩の施術をするときに効果的です。


また、METの動き(筋肉の収縮)に合わせて

関節を動かすことで関節自体の動きの改善も

サポートしてくれます。


PRにおいても、筋腹とよばれる

筋肉が盛り上がっている(太くなっている)部分が

関節周辺に位置していて触知しやすいので

施術をしやすく、METより局所的に

アプローチをかけることができるので

筋肉のハリやコリの強い部分に使うと効果的です。



肩に使う場合はどうやって使う?

肩の施術に用いるときに

まず確認しておかないといけないのは

肩関節(上腕骨骨頭×肩甲関節窩)、

肩甲胸郭関節、鎖骨(肩鎖&胸鎖関節)の3つの動きです。


これらの関節自体の動きが

低下している場合は、METを用いながら

それらの関節の動きを促します。


逆に、関節自体の動きには問題はないけど

筋肉の柔軟低下によって

関節の動きが低下している場合には

METとPRのどちらか、もしくは両方を使って

筋肉のハリやコリの緩和を図ります。


注意点としては

強い痛みや不快感/違和感を伴うと

無意識的に力が入ってしまい

筋肉が緩みにくくなるので

コミュニケーションを取ったり表情を観察しながら

なるべく痛みや不快感/違和感の

起こらない範囲内で行うことが大切です。


また、変形性関節症に対する施術のように

施術の目的が “改善” ではなく“維持” の場合には

無理に力を加えたり動かしたりせず

肩の様子を見ながら行うことも必要となります。



最後に

肩は、その周辺の筋肉バランスの乱れで

姿勢が悪くなってしまうことで

動きに影響が出てしまうことも多く

その原因は基本的には筋力不足・運動不足と言われています。


ただ、筋力の改善には時間がかかるため

施術をうまく取り入れて

疲労やダメージの蓄積を避けることで

状態を緩和したり悪化の予防にもなるので

肩の動きを改善したい場合は取り入れてみてください。

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