走りすぎは要注意!腸脛靭帯症候群って?
- trefle osteo
- 6 日前
- 読了時間: 3分
長距離ランナーや
走ることが多いスポーツをしている人は
脚のケガや不調を抱えることが多いですが
膝~股関節の外側に痛みがあるなら
腸脛靭帯症候群の可能性があります。
そこで今回は
腸脛靭帯症候群について紹介します。
腸脛靭帯症候群って?
腸脛靭帯とは、骨盤 (腸骨稜)から
脛 (脛骨外側顆) についていて
太ももの外側に位置しているもので
股関節と膝関節の外側の
安定を保つ働きがあります。

この靭帯は、膝の曲げ伸ばし運動で
前後にスライドをしていて
その際、股関節近く (大腿骨大転子) と
膝近く (大腿骨外側顆) で摩擦が起こります。
そしてその摩擦によって
腸脛靭帯を痛めてしまった状態を
腸脛靭帯症候群 (ITBS / ITBFS) といいます。
腸脛靭帯症候群の主な症状は
膝もしくは股関節の外側の痛みや炎症、
動かしづらさや動作時のクリッキングなどがあります。
また、この靭帯はお尻の筋肉 (大殿筋) と
太ももの筋肉 (大腿筋膜張筋) に繋がっているので
お尻や股関節前面~外側面に
痛みや違和感などを同時に引き起こすこともあります。
どんな人に起こりやすい?
腸脛靭帯症候群は
膝の曲げ伸ばし運動の繰り返しによって
引き起こるものなので
長距離ランナーやサッカープレイヤーなど
長時間走ることが多い人がなりやすいです。
また、ランナーによく見られることから
腸脛靭帯が膝の近くで炎症を起こし
膝の外側に痛みが起きた状態を
ランナー膝 (腸脛靭帯炎) とも呼ばれています。
そして腸脛靭帯症候群を引き起こすリスクを
高めてしまう要因としては
下半身の筋力低下や脚長差、O脚、
変形性関節症などによる
膝または股関節の変形が挙げられます。
これらによって、腸脛靭帯が張った状態になると
より膝や股関節周辺での摩擦が大きくなり
炎症や痛みを引き起こしやすくなります。
予防や改善方法は?
腸脛靭帯症候群の予防としては
まず下半身の筋力改善をするようにしましょう。
体幹、お尻、太ももに
バランスよく 筋力をつけることで
腸脛靭帯への負担を軽減できます。
そして、運動をした後には
ストレッチやマッサージなどでケアをして
疲労・ダメージを蓄積を防ぐことも大切です。
疲労やダメージが蓄積してしまうと
傷めてしまう可能性が高くなるので
特に、長距離/長時間活動することが多い方は
意識してケアをするようにしましょう。
また、筋力改善や柔軟で
下半身の筋肉のバランスを整えることで
O脚などの身体の歪みや
脚長差や変形で起きる身体の使い方の偏りも
最小限に抑えられるので
腸脛靭帯症候群のリスクを下げることができます。
もし、腸脛靭帯症候群が疑われる場合は
できるだけ走ることは避けて
症状が落ち着くまでは安静にするようにして
必要であればアイシングをしましょう。
強い痛みを感じたり
状態の改善がみられないor悪化している場合は
一度病院でみてもらうようにしましょう。
最後に
趣味でのランニングやスポーツに加えて
最近は健康のためにウォーキングなど
運動をする方も多くなっていますが
健康のために始めた運動で
身体を壊してしまっては本末転倒なので
筋力改善やケアなども組み合わせるように
してみてください。
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