ゴルフで肘の内側が痛い…上腕骨内側上顆炎って?
- trefle osteo
- 6月10日
- 読了時間: 3分
激しい動きがないゴルフは
長く楽しめるスポーツの1つですが
ゴルフをするようになって
「肘の内側が痛い…」なんてことを
経験したことはありませんか?
それ、上腕骨の
内側上顆炎かもしれません。
今回は、ゴルフをしている人に起こりやすい
上腕骨内側上顆炎について紹介します。
上腕骨内側上顆炎って?
そもそも上腕骨内側上顆とは
肘の内側に位置している
上腕骨の端にある出っ張りの部分を指します。
ここには、手首を曲げる
橈・尺側手根屈筋や長掌筋などの
複数の筋肉が付着していて
これらの筋肉を使う(筋収縮)ことで
付着部である上腕骨内側上顆に
牽引力がかかってしまいます。


筋肉の柔軟の低下や使いすぎによって
繰り返しの過度な牽引力が
上腕骨内側上顆に加わることで
炎症を引き起こしてしまったものを
上腕骨内側上顆炎と言います。
どんな人に起こりやすい?
上腕骨内側上顆炎は
投球動作やラケットなどを使う
スポーツをしている人に起こりやすい
ケガ(スポーツ外傷)の1つです。
これらの動作は
筋肉による牽引力に加えて
肘の内側(上腕骨と尺骨)を引き離すような
動きが含まれているため
より強い牽引力が上腕骨内側上顆にかかります。
例えば、右での投球動作や
ボールを左側から打つ(右打者など)人は
右肘の内側に負荷がかかるので
右上腕骨内側上顆炎になるリスクが高くなります。
そのため、上腕骨内側上顆炎を引き起こしやすい
スポーツとしては
野球(主にピッチャー)
テニス(サーブ、スマッシュ、フォアハンド)
ゴルフ
バレー(サーブ、アタック)
水球
などが挙げられます。
特に、ゴルフの場合は
打ちっぱなし(打球練習)で自主練をすることで
打撃頻度が高くなったり
長時間練習を続けてしまうことで練習過多になり
上腕骨内側上顆炎を引き起こすことも少なくありません。
また、野球やテニスのように
片腕で投げる打つをする場合は
ゴルフのように両手でスイングするときに比べて
より牽引力が強くなってしまうので
成長過程中の子どもでは
骨端症を引き起こしてしまうこともあります。
予防や改善方法は?
予防や改善方法としては
上腕骨内側上顆に付着している筋肉の
筋トレによる筋持久力と
ストレッチによる柔軟改善の改善です。
筋トレにおいては
パワー(筋力)を過度につけてしまうと
付着部への牽引力が強くなるので注意が必要ですが
筋肉の持久力を上げることで
疲れにくい状態にすることが大切です。
また、筋肉の柔軟が低下すれば
その分、牽引力が強くなるので
筋肉をできるだけ柔らかい状態に
維持することが大切です。
そして、柔軟性が高まることで
血流も良くなるので
疲労やダメージの回復・修復を促進してくれて
ケガを起こしにくい状態になるので
特にトレーニングなどで酷使した後には
しっかりストレッチをするようにしましょう。
すでに炎症症状がある場合には
アイシングをしたりマッサージを受けるなど
しっかりケアするようにして
痛みが強かったり、改善が見られない場合は
一度整形外科に受診をして
状態を確認してもらうようにしてください。
最後に
上腕骨内側上顆炎を
起こしやすいスポーツの中でもゴルフは
打ちっぱなしなどで自主練をする人も多く
特に始めたての時は練習過多になりやすいので
肘の内側に違和感や痛みを
引き起こしやすくなります。
練習量を調整したり
筋トレやストレッチで筋肉の状態を改善して
上腕骨内側上顆炎を起こしにくくしましょう。
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