体調を左右するものには
身体のコリやハリなどの日頃の疲れによるものや
ケガによるもの、
病気や風邪などによるもの、
精神面の健康によるもの、
女性であればホルモンバランスによるものなど
さまざまありますよね。
これらのように
体調を左右する要因は
実は自律神経の働きとも
大きな関係があるって知っていましたか?
今回は体調を整えるうえで
自律神経がどのように大切かを紹介します。
自律神経の乱れは病気にも影響する
私たちの身体は自律神経の働きによって
スイッチのON/OFFの切り替えを行うことで
身体のダメージを最小限にしたり
受けたダメージを修復し回復を行います。
そして、内臓/臓器は
自律神経の働きによって
活動が活発になったり緩やかになったりします。
そのため、内臓/臓器に疾患を持っている場合
自律神経の影響で
症状が悪化したり緩和したりします。
例えば
交感神経が働きすぎている場合
血圧の上昇や心拍数の上昇などにより
心臓血管系に疾患を抱えている人は
血管や心臓に大きな負担となってしまいますし
逆に副交感神経が働きすぎてしまうと
気管が狭くなってしまい呼吸がしづらくなるため
喘息など呼吸器疾患を抱えている人は
症状が悪化してしまいます。
また、特別に何かの疾患を患っていなくても
自律神経が乱れてしまうことによって
心身に受けたダメージを修復/回復できにくなり
肉体的にも精神的にも疲労が溜まってしまい
結果として身体に痛みや違和感が出てきたり
感情のコントロールが難しくなったり
風邪や疾患などにかかりやすくなってしまいます。
さらに、自律神経が乱れることによって
消化器系の臓器の働きにも影響が出るので
食べたものの消化や栄養素の吸収がスムーズに行われずに
逆流性食道炎や消化不良、便秘などが起きたり
栄養が十分に吸収されないために
全身的に健康を損なってしまう原因にもなってしまいます。
そのため、もともと心身の健康問題の有無に関わらず
自律神経が乱れることによって
体調が崩れやすくなってしまい
日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。
そして
自律神経の働きと疾患は相互関係にあり
自律神経に乱れが生じている人は
何かしらの疾患を抱えている確率が高く
疾患を抱えている人、特に長期的に患っている人は
自律神経に乱れが生じていることが多いと言われています。
そのため
疾患を治療する際には
同時に自律神経を整えていく必要があります。
自律神経を整えると症状が緩和/改善する⁉
自律神経の乱れさえ改善すれば
体調が万全になるというわけではありませんが
体調を改善するうえで
自律神経の働きはとても大きな役割を持ちます。
もちろん、特定の疾患や身体の不調がある場合には
専門医などに診察・相談をして
適切な処置(薬や施術など)を受ける必要があります。
そのうえで
自律神経を整えることを
自分自身で意識することで
より症状の緩和や改善を期待することができます。
実際にVNS(Vagus nerve stimulation)という
副交感神経に直接電気刺激を与えて
副交感神経の働きを活発にすることで
心臓血管系や呼吸器系、消化器系などの
疾患の症状が緩和すると言われています。
また、肥満に関する治療では
腹部の副交感神経を切断して
食欲を抑える方法がありますが
この方法は一時的な食欲抑制効果はみられるものの
持続性がないと言われており
VNSなどを用いて
自律神経の働きのバランスを整えることで
持続的に過度な食欲抑制ができ
結果的に体重の減量に繋がったという研究もあります。
そのため
治療として特別な方法で
自律神経を整えるだけでなく
自分自身で自律神経を整えるように
生活習慣の見直し・改善を行うことで
より効率的に自律神経のバランスが整えることができ
そのバランスを維持しやすくなるので
症状の悪化を予防することもできます。
また、特定の疾患などがなくても
自律神経の働きを整えることで
身体のON/OFFをスムーズに行うことができるので
心身に負担の少ない生活を送りやすくなり
身体の不調の改善や予防になります。
最後に
私たちの身体は
自律神経の交感神経と副交感神経が
バランスよく働くことで
さまざまな内臓・臓器が効果的に
身体への負担を最小限に働くことができます。
もちろん
身体の状態(疾患やケガの有無など)などによって
その働きには個人差はありますが
自律神経を整えてあげることで
または乱れを最小限にすることで
体調の改善や症状の緩和が期待できるので
まずは自分のできることからはじめてみてください。
自律神経について
いくつか記事を上げているので
気になる方はこちらからチェックしてみてください↓
Comments