血流を促して、熱を指先まで送る!?Lymph techniqueって?
- trefle osteo

- 6 時間前
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体内の水分を全身に運ぶ働きを担う
血液とリンパは、全身やその通り道
(血管&リンパ管) の周辺の状態によって
流れが滞ってしまうと
冷えや浮腫み、疲労の蓄積などの
さまざまな不調の要因となってしまいます。
そこで今回は
オステオパシーの施術方法である
Lymph techniqueについて紹介します。
Lymph techniqueって?
Lymph techniqueは
リンパの流れを促す施術方法で
首周りや脇、脚などの
リンパ管が多く集まるところを
ターゲットにしています。
施術方法としては
リンパ管やその集まりのリンパ節を刺激して
リンパの流れを促すことで
冷えや浮腫みなどの状態の改善を図ります。
とはいえ、リンパ管やリンパ節に
直接触れるわけではないので
“リンパ管・リンパ節を中心に” その周辺にも
同時に刺激を与えることでリンパ含む
全ての水分の流れを促します。
また、Lymph techniqueではなくても
筋肉などの周辺組織を緩める施術は
リンパを含む水分の流れを促進するので
施術をするときにはいくつかの施術方法を
組み合わせて効果を高めます。
こんな時に使う
Lymph techniqueは
体内の水分の流れが滞っているときに
使われる施術方ですが
水分の流れが滞っているって
どんな状態なのでしょうか。
水分の流れが滞るのには
“水分が取り残されるもの” と
“水分が行き届いていないもの”の
大きく分けて2パターンあります。
水分が取り残されている場合
そこに水分が滞留してしまうことで
浮腫みとしてサインが現れます。
反対に水分が行き届いていない場合は
血液によって運ばれる熱が
行き届かないことになるので
その部分が冷たくなってしまいます。
また、どちらの場合においても
水分の流れが滞ってしまうことで
そこで出た老廃物/代謝物が滞留してしまい
栄養素が行き届かなくなるので
ケガなどのダメージが起こっている状態だと
治癒に時間がかかってしまったり
症状が慢性化してしまう可能性もあります。
疲労もある種ダメージなので
体内の水分の流れが滞ることで
疲労の蓄積を引き起こしやすくなり
結果的にケガを起こしやすい状態になってしまう
可能性があります。
そのため、これらの状態がみられる時には
いくつかのLymph techniqueも交えることで
できるだけ局所的・全身的に
体内の水分の流れを促します。
この状態の時は注意!
Lymph techniqueを行う上で
いくつかの注意点があります。
身体の巡りをよくすることは
基本的にはポジティブな効果が期待されますが
風邪など感染症の疑いがある場合は
症状/状態の悪化の危険があるため
オステオパシーではLymph techniqueの使用は
禁止されてします。
そのため、発熱などの風邪の症状があったり
傷口が化膿を起こしているなどがみられる時には
使用を避けた方がいいです。
また施術方法の中には、関節の動きを利用したり
その部分の圧迫を繰り返したりするものもあるので
施術を施す部分に新しい傷痕があったり
その周辺の靭帯や筋肉などをケガした直後であれば
それらを刺激する施術方法は避けた方がいいです。
そして、浮腫みや疲労の蓄積などは
体内の水分の流れの滞りで助長されますが
内臓の問題が原因であることもあるので
状態が悪化していったり
その他の場所に痛みや不快感がある場合は
一度病院で診てもらうようにしましょう。
最後に
「身体の巡りの低下」と言われても
どういう状態かピンとこないかもしれませんが
浮腫みはもちろん、冷えや疲労の蓄積など
日常何気なく感じている不調は
体内の水分の流れが滞っていることが
1つの要因となっている可能性があります。
運動やストレッチを習慣にすることでも
身体の巡りの改善ができるので
気になる方はできることから
取り入れてみてください。



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