top of page

頭痛と骨盤の歪み PART2

更新日:2023年11月10日


頭痛と骨盤の歪みについての後半の内容です。


前回は頭蓋骨(脳頭蓋)と骨盤(仙骨)の

動きについて紹介しましたが

今回はその2つの動きの関係性と

本題である「頭痛と骨盤の歪み」関係性について紹介します。



前回の内容をまだ見ていない方は

ぜひPART1を読んでみてください。




頭蓋骨の動きと仙骨の動きの関係性

人体模型(骨格模型)を見るとわかるように

頭と仙骨は34個の椎骨によってつながっています。

そしてこの頭蓋骨と仙骨の動きは連動しています。


歪み













※左の画像:SBS → 屈曲、仙骨 → 後屈

※右の画像:SBS → 伸展、仙骨 → 前屈


上の画像のように

SBSが屈曲しているときには仙骨は後屈して

SBSが伸展しているときには仙骨は前屈しています。


そのため、どちらかの動きが悪くなると

それに伴ってもう1つの動きも悪くなってしまいます。



仙骨の歪みと頭痛

では、なぜ骨盤(仙骨)が歪むと頭痛が発生するのでしょうか。


ここで一番のポイントは髄膜と脳脊髄液です。


歪み





















髄膜は脳と脊髄(中枢神経)を包んでいる膜で

その膜の内側には中枢神経に栄養を与える

脳脊髄液で満たされています。

そしてこの髄膜は第2仙骨部分まで袋状になっており

その先はFilum terminaleという糸状にになって尾骨に付着します。


これにより仙骨が歪むことによって

髄膜が引っ張られてしまい頭痛が起こってしまいます。

特に仙骨の前屈を伴う歪みの際に

髄膜に牽引力が働きます。


また、頭蓋骨と仙骨の動きは連動しているため

仙骨の動きが悪くなると必然的に頭蓋骨の動きも悪くなります。


頭蓋骨の動きは脳脊髄液の循環を促すのに

とても重要な働きをしています。

ですが、仙骨の機能障害(動きの悪さ)に伴って

頭蓋骨の動きも悪くなると

脳脊髄液の流れも滞ってしまうため

頭痛として症状が出てしまうことがあります。



頭痛の治療の際には仙骨へのアプローチを!

”頭痛”に悩んでいる方に施術を行う際

首や肩、もしくは顎(顎関節)に目を向ける方は多いですが

骨盤(仙骨)へのアプローチもおススメします。


ただし、頭痛の改善のために来たのに

いきなり腰回りを触られると

疑問や不信感、不快感を感じる方もいるので

しっかりと説明してあげることも大切になります。


模型や画像などを用いて説明をしたり

なるべく医療用語などは避けて

簡単な言葉で説明をするようにしましょう。


<仙骨へのアプローチのポイント>

① 仙骨の動きと歪み

② 仙骨周辺の筋肉バランス

③ 仙骨周辺の靭帯のバランス

④ 寛骨の歪み

⑤ 呼吸(浅い or 深い)



最後に

首回りや肩回りの治療をしても

なかなか頭痛の改善が見られない場合は

ぜひ骨盤(仙骨)のチェックをおススメします。


もちろん腰痛持ちの方にとっては腰痛の治療にもなりますし

腰痛持ちではなくても予防にもなるので

仙骨へのアプローチもしてみてください。

Comments


  • ライン
  • Facebook
  • LinkedIn

©2022 by trefle osteo. Proudly created with Wix.com

bottom of page