腹筋のストレッチや腰椎の動きの改善にも使える、Lumber rollって?
- trefle osteo
- 3月25日
- 読了時間: 3分
お腹と腰は、前後関係にあるので
お互いに影響しあっていて
どちらかに不調があると
もう一方にも悪影響を及ぼしたり
どちらかが改善することで
もう一方も改善したりします。
そのため、施術も
お腹と腰の両方に影響を与えるものもあります。
そこで今回は、お腹と腰の両方で使われる
"Lumber roll"について紹介します。
Lumber rollって?
Lumber rollとは
文字通り、lumber(腰)をroll(回転)させて
お腹や腰に対して施術を行う方法です。
この方法(形)では
腰(腰椎椎間関節)の動きを改善するために
ArticulationやMobilisationとして使ったり
腹部や腰部の筋肉を緩めるために
METやストレッチとして使います。
また、これらの施術(ArticulationやMETなど)で
改善が見られない時には
最後に力を加えることで
HVLA(high-velocity, low-amplitude)に
そのまま移行することもできます。
どんな時に使うの?
Lumber rollは、腰を捻る動きを利用ているので
腰部/胴回りの捻りの動きに
制限がかかっている時に使われます。
ただ、普段身体を捻る時には
腰部/胴回りの捻りに制限がかかっていても
上下にある胸背部や頚部、
股関節の動きで補われているので
日常生活で自覚している人は多くないです。
そのため、腰痛など腰に不調がある場合に
腰の動きをみて制限がかかっているか
確認することが大切です。
また、腰周辺に不調を感じていなかったとしても
お尻や脚に痛みや痺れなど不調がある場合
腰が原因であることも多いので
腰に自覚症状がなくても
Lumber rollなどで施術をすることもあります。
そして、腰/胴回りを捻る動きは
腰回りの筋肉と腹筋のストレッチにもなるので
それらの筋肉にハリやコリがあったり
疲労が蓄積されている場合は
この動きを使って筋肉のケアをすることもできます。
気をつけることは?
まずは腰の状態を把握することは重要で。
変形性関節症や腰椎椎間板ヘルニアなど
腰椎やその周辺に問題がある場合は
無理に動かしたり過度な力を加えると
症状が悪化してしまうので
注意して確認しながら施術することが大切です。
そして、腰/胴回りを捻る動きは
お腹を圧迫してしまう動きなので
妊娠していたり腹部大動脈瘤があるなど
お腹を圧迫することで危険が生じる場合は
Lumber rollの使用は避ける必要があります。
また、これらの状態ではなくても
食後や生理中など
お腹を圧迫することで
不快感を強めてしまうタイミングでは
施術の前はもちろん施術中も確認をしながら
必要に応じて施術方法を変更するようにしましょう。
最後に
Lumber rollは、ターゲットを明確にして
腰/胴回りを捻る施術方法なので
誰かにやってもらう必要がありますが
腰/胴回りを捻る動きは、自分でもできるので
1日の終わりにストレッチとして
取り入れることもできます。
ただ、腰やお腹に不調があったり
妊娠をしている場合には
この動きによって状態の悪化や
危険が生じることがあるので注意が必要です。
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