腸腰筋のケアするなら、PR×MET!
- trefle osteo
- 9月24日
- 読了時間: 4分
スポーツやトレーニングをしていると
聞く機会も多い「腸腰筋」という筋肉。
でもこの筋肉は
運動をしているかどうかに関係なく
毎日酷使している筋肉の1つです。
そこで今回は
OMTでの腸腰筋のケアについて紹介します。
腸腰筋はこんなときにも使っている!

腸腰筋は腰の骨 (T12/L1~L5)から
太ももの内側 (大腿骨小転子) についていて
股関節屈曲の主動筋としての
役割を持っています。
そのため、股関節屈曲が勝負のカギとなる
ランナーなど走ることの多い競技/スポーツや
キックボクシングのように
脚を主要に使う競技/スポーツでは
腸腰筋の強化が必須となります。
また上記のような競技/スポーツとは関係なく
歩く・仰向けから起き上がるなど
日常動作でも使われている筋肉です。
そして、座っている時にも
上半身が後ろに倒れないように
常に頑張ってくれている筋肉でもあります。
例えば、腰痛持ちの人の中には
座った状態から立ち上がった時に
「腰が伸びない」という方も多いです。
これは座っている時に
腸腰筋が頑張った結果、凝り固まった状態で
座ったままの姿勢が長いほど
「腰が伸びない」度合い強くなります。
また、高さのある椅子などに座るよりも
低いイスやしゃがむなど
より股関節屈曲した状態で座る方が
腸腰筋は疲れやすくなります。
ケアではPR×METで効果的に
腸腰筋はいわゆるインナーマッスルなので
マッサージのように外から圧を加える方法だけで
この筋肉を緩めようとすると
お腹を一定時間何度も圧迫することになるので
不快感やに痛みを感じやすくなります。
もちろん、不快感や痛みが
生じることも良くありませんし
不快感や痛みが出ることで
筋性防御 (筋肉を硬くして守ろうとする)が
表層にある腹筋群などで働いてしまうので
深層にある腸腰筋へのアプローチ効果は
無くなってしまいます。
また、深層にある筋肉を押そうと思うと
ある程度の力で圧迫することになるので
場合によっては皮膚や表層の筋肉のダメージや
内臓への悪影響が起こる可能性もあります。
そのため、圧迫だけでケアをするというよりも
ストレッチのように筋肉自体を動かして
ケアをする方法を組み合わせた方が
より効果的に安全にケアすることができます。
オステオパシーテクニック (OMT) の
直接的に圧迫を加える方法と
ストレッチ要素のある方法なので
この2つを組み合わせることで効果的に
腸腰筋のケアをすることができます。
もちろん、筋肉の状態や
施術を受ける人の好みなどもあるので
必ず両方ともするわけではありませんが
まずPRで筋肉周辺や筋肉の一部を緩めて
METで全体的に緩めていきます。
ただPRの場合は
少しお腹を押し込んで行うので
不快感やこそばゆさを感じる人も多いですし
元々お腹に不調があったり
生理中の女性の場合は
お腹の圧迫を避けた方がいいので
METだけの場合もあります。
METを行うときには
うつ伏せ・仰向け・横向きの
どのポジションでもできるので
その人の身体の状態や自分の筋力などに合わせて
ポジション選びをすると
より効果的な施術ができます。
そして股関節屈曲は
腸腰筋を主動筋としていますが
その他のさまざまな筋肉 (大腿四頭筋など) も
補助筋として働いているので
それらの筋肉も一緒にケアすることも
腸腰筋の負担を軽減するために必要です。
最後に
腸腰筋が凝り固まる要因には
使いすぎや筋力低下、
運動不足によって筋肉が動いていない
(伸び縮みしていない) ことがありますが
多くの場合は後者の2つが
大きな要因となっています。
とはいえ、運動をしても
すぐに状態が改善するわけではなく
施術でサポートすることもとても重要なので
できるだけ効果的に安全に
施術を行うようにしましょう。
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